多汗症治療のための医療機関選びポイントをご紹介します

多汗症でお悩みの方へ

夏場や運動している時に大量の汗をかくことについては、他の人に比べて汗をかいているに過ぎず、これに関して言えば多汗症ではありません。多汗症というのは暑さ寒さ関係なく少し動いただけで大量に汗をかいてしまうという症状が見られ、日常生活を送る上で支障が出てくるものです。今回は多汗症に悩んでいる人に対して多汗症というのはどういうものなのかということについて紹介していきます。
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多汗症とは何か

多汗症というのははっきり言えば病気の一種と考えてもらって構いません。別名発汗障害とも呼ばれていますので、大量の汗をかくことで何かしら困っていることがあるというのであればやっぱりそれは病気と言ってもいいでしょう。
多汗症を病気として捉えるのもどうかなという思いになるかもしれませんが、日本人では全人口の4%程度の人が多汗症だと診断されています。これに関して言えば実際に多汗症ではあるけれども医療機関を受診していない人は含まれておりませんので、実際のところはもっといると言ってもいいでしょう。
多汗症には全身に汗をかく症状の人がいる一方で、わきの下や顔などの一部分にだけ汗をかく症状の人もいます。特に前者の方には内臓疾患や甲状腺疾患などが原因となっていることもありますので、大量に汗をかいているほかに何かしらの症状があれば病院を受診したほうがいいでしょう。
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多汗症はほっといてもいいのか?

多汗症は病気ということであれば治療するかどうかを決める必要が出てきます。多汗症の場合は手術をしない限り完治をするということはありませんので、症状を改善するということで言えば治療を行うのがいいでしょう。日常生活を送るのにそれほど困らないのであれば、セルフケアであっても全然困らないですが、ほっておいて困るのであれば何らかの治療を行うべきです。
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治療は原発性局所多汗性診療ガイドラインに沿って行われる

多汗症の治療に関して言えば皮膚科や麻酔科、形成外科、美容クリニックで行われています。現在多汗症の治療は日本皮膚科学会が作成した原発性局所多汗性診療ガイドラインに沿って行われています。このガイドラインで行うように勧められるというAランクの治療法に関しては、安全性が高く完全な治療というのは存在しないわけです。Bランクの治療法として塩化アルミニウム液やイオントフォレーシス、胸部交感神経遮断術などがあります。
例えば、手のひらの多汗症の場合はファーストチョイスとして塩化アルミニウム液もしくはイオントフォレーシスになり、それでも十分でなければボトックス注射で、最終的な手段として胸部交感神経遮断術というフローが示されています。どの多汗症においてもいきなり手術をするということはあり得ず、最初は負担がかからない形の治療法が採用され、それで効果が十分でない場合に手術の可能性が示されるのです。
胸部交感神経節遮断術という手術法はワキの皮膚に小さな穴をあけて、発汗の原因となる交感神経を切断することで根治を目指す方法です。メスを入れるわけではないので傷口も小さくて済みますし、安全性の高い手術法です。
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多汗症はきちんと治療すれば改善が見込める

多汗症は病気の一種だと考えてもらってもいいでしょう。大量の汗をかいて困っているのであれば、何らかの対策を立てた方がいいです。多汗症をほっといたとしても何も改善されませんので、何らかの治療を行うべきです。治療に関して言えば、原発性局所多汗性診療ガイドラインに沿って行われるので安心してください。
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多汗症の治療は信頼できる医療機関を選ぶこと

美容クリニック
多汗症の治療を行いたいと医療機関探しをしている方はいませんか。
一般的には「皮膚科」を受診することになるのですが、その他にも美容皮膚科・形成外科・外科などでも受け付けていることもあります。
診療科目で決めるのではなく、大切なのは「信頼できる医療機関を選ぶこと」です。
そこでここでは、医療機関選びのポイントについてまとめていきます。

治療方法が他種類にわたっているか

まずは治療方法です。
医療機関の中には「多汗症の治療は1種類のみ」というところもあります。
しかしこれはおすすめできません。

・一般的な治療方法

皮膚科や形成外科・外科で一般的なのが投薬治療です。
外用薬や内服薬を用いてアプローチをします。
また、症状の程度によっては手術を行う事もあるでしょう。
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・美容外科での治療方法

美容外科と聞くと「美容」という言葉から美しくなるためのアプローチしかしてもらえないのではと感じるものです。
しかし、医師が常駐している医療機関ですから投薬治療も行っています。
しかし、美容外科で比較的に多い方がボトックス治療。
継続的な効果は得られませんが、気軽でかつワキガやたるみなどに使用をすることも多いために、美容外科で導入されている方法です。

各医療機関において治療方法はさまざま。
そして治療方法によって効果期間も異なってきます。
悩みから解消されるためにも、できるだけ治療方法の選択肢が用意されている医療機関を受診してください。

治療費について

多汗症の治療ですが、病気の一種なのだから保険適用内で行えると思う方も少なくありません。
もちろん、保険適用内で治療を行う医療機関もあります。
しかし、治療方法や使用薬剤によっては保険適用外というケースも存在しているのです。
ですから、治療費においても検討するようにしてください。
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・高い治療は良いのか

高い治療だと効果が高い印象もありますが、決してその人にピッタリもしくは施術者の技術力が高いというわけではありません。

・トータル費用で考えることが大切

治療を始める前に、各医療機関では「いくらくらいかかるのか」を提示してくれます。
適正な範囲であるか・生活に支障をきたす価格ではないかを考えて判断することが大切です。

アフターケアについて

多汗症の治療の中で、特に手術を行う場合「術後ケア」はとても大切です。
ですから、アフターケアがしっかりとしている医療機関を選ぶようにしてください。
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・ケアについて記載があるかどうか

医療機関に足を運ぶ前の確認方法としては、公式サイトにアクセスをして術後ケアを行っているかを見る方法です。
手術して終わりではないかをチェックしてみて下さい。

・説明があるかどうか

各医療機関で直接医師と話をするのであれば、ケアについての説明があるかも選び方のポイント。
また、不明点などを質問した際にしっかりと答えてくれるかも確認して下さい。

カウンセリングについて

治療を始める前、皮膚科・形成外科・外科では問診や検査を行います。
美容外科の場合にはカウンセリングと呼んでいることが多いでしょう。
この時、丁寧で誠実に対応してくれるかを確認して下さい。
美容外科での多汗症治療前のカウンセリングで聞くべきポイント

ある程度の期間を要する場合もあることから、今後の信頼関係を築くためにも重要なポイントです。

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